敏感肌

敏感肌を悪化させないスキンケア正しいお手入れ方法

特定の成分にアレルギーがあったり、刺激に弱くトラブルになる肌が敏感肌。
ふだんからしげきを受けやすく、多くの人には何でもないものがトラブルにつながってしまう肌、使える化粧品が限られている肌。
つまり、普通の化粧品が使えない肌ということになりますね。

敏感肌になるのは肌の乾燥が原因

敏感肌になる2大要因の一つは、肌を刺激なら守る角質層のバリア機能が低いこと。
これは、乾燥しやすい肌と間違ったケアによります。なので一般的には敏感肌の原因は肌の乾燥だと言われています。

乾燥しやすい肌というのは、細胞間脂質のセラミドなどがもともと少ない肌のことで、潤いが逃げていきやすくなります。肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下するので、外部からの刺激や雑菌が直接肌にあたってヒリヒリしたり赤くなってしまうわけです。

「それじゃあ乾燥肌と同じなの?」と疑問に思われるかもしれませんが、まさにその通り。
敏感肌は乾燥肌が悪化した状態の肌とも言えるんです!

間違ったケアとは、洗顔のしすぎ、スクラブ、パックのしすぎ、角質ケアのやりすぎ、タオル、コットンなどのこすりすぎで必要な角質まで取ってしまうこと。そして保湿ケア不足。なので、乾燥肌の人も敏感肌になってしまう確率が高いし、ケアの仕方も乾燥肌のケアと同じように保湿が大切です。

洗顔料に肌に悪い成分が入っていないかをチェック!

二つ目は、化粧品の成分にアレルギーがある場合。炎症や湿疹などのアレルギー反応が出るため、普通の化粧品、敏感肌用化粧品でも、その成分が入っていれば使えない。
つまり、洗顔料でも肌に合っていないものを選ぶと知らず知らずのうちに肌にダメージを与えてしまいます。
洗顔料の中には除菌力を強めるための成分が含まれていることもあるのですが、普通の人なら問題なくても敏感肌の人が使うと肌が赤くかぶれてしまうことがあります。

敏感肌になってしまうとあらゆる洗顔料が肌に合わなくなってくるので「洗顔を数週間しないほうがいい」なんてことも言われますが、毎日お化粧をしたり、ニキビなどの肌荒れができてしまう人にとっては洗顔をしないというのは難しいですよね。

なので、肌への刺激が少ない成分・天然成分・無添加にこだわって作られた洗顔石鹸を使うわけです。自分がアレルギー反応がでやすい敏感肌だとおもったら、きちんと皮膚科でパッチテストをしましょう。

敏感肌化粧品を正しく使いましょう

敏感肌になると「まずは敏感肌を治すこと」からはじめないといけないので、ニキビやしみ・くすみなどが気になる人も、ピーリング石鹸などは使わずに無添加の洗顔石鹸で乾燥肌にまで治すようにしましょう。

刺激に弱い敏感肌は、保湿を中心にしたスキンケアは欠かせません。
このタイプが安心して使えるのは敏感肌用化粧品。
肌の乾燥を防ぎ、刺激を与えないようにつくられているので安心して使えます。
さまざなな配慮でつくられた敏感肌用化粧品は、自分に合うラインが見つかれば、トラブルのない、いい状態をキープできるはず。

角質層のセラミドを保って乾燥させないようにしましょう。人の肌はセラミドにによって皮膚表面の角質がしっかりと繋ぎとめられているのですが、栄養がしっかりと取れていないとセラミドが上手く作られず、肌に雑菌などの異物が混入してしまうわけです。

セラミドは敏感肌向けの化粧水などにも含まれていますが、やっぱり普段の食事を見直して自分でセラミドを作れる健康的な体質にしておくのがいいでしょう。

お肌のケアは外側からだと3~4割程度で、半分以上は肌の内側からできていると言われていますからね。
肌をこすらないように。肌にトラブルが起きたらすぐに皮膚科へ行きましょう。

化粧品が使えない疾患肌の対処法

湿疹、かぶれ、皮膚炎などトラブルが起きていて化粧品の使えない肌が疾患肌。
こうなったらなるべく早く、皮膚科に行きましょう。
メイクはしないで、使っている化粧品、クスリなどあれば持っていくこと。
何が原因なのか調べてもらうこと。(パッチテストや血液検査で調べられます)

最近はアトピー性皮膚炎も多いですね。表れやすいのは、肌が薄く、服や関節の動きでこすれやすい部分。
顔、首のまわり、ひじの内側、膝の裏側など。赤み、かゆみ、かさつきが特徴。

アトピー性皮膚炎と間違えやすいのが脂漏性湿疹。
頭、顔、脇の下、背中など比較的皮脂分泌の多い部分にできる湿疹で、自分の皮脂が刺激になるのが原因。洗って清潔に保つのが基本です。

アトピーの状態がごく軽い場合(カサカサしているが、かゆみも赤みもすくない)は、セラミド等の保湿成分を配合した刺激のすくない乳液やクリームを使います。
薬は副作用があるので、低刺激化粧品が使えるなら薬より安心といえますね。

アトピー性皮膚炎の治療で多く使われるのが、ステロイド。
正しく使えばステロイドは怖くありません。
ただ、ステロイドを使いこなせるいい皮膚科医に出会えるかどうかがポイント。

いい皮膚科医とは、診断が早く、説明をきちんとしてくれること。
腕のいい皮膚科医は、ひと目見ただけで病名やその原因の見当がつくのだとか。
安心して通える腕利きの皮膚科医を見つけましょう。

チェックしてみましょう

1)かゆみ、赤み、ひりつきがある
2)湿疹、かぶれなどができている
3)ヒリヒリ炎症を起こしている
4)肌がジクジクしている
5)アトピー性皮膚炎を起こしている
6)症状が出たら化粧品は使わない
7)皮膚科で診察を受けて治療する
8)勝手な判断で薬を使わない
9)自宅のケアは皮膚科医の指導で
10)化粧品選びは慎重に試してから